双子の物語




そっと、お母さんの顔を見ると、とても気まずそうな、困惑しているような顔をしていた。





……そうだよ。





当たり前だよね……。





……あ、大輝はどう思ってるの?





私は、視線をそっと、大輝へ移した。





「……ぇ」





小さい顔だけど、声が出てしまった。





だって、小さく笑ってるんだもん。





……どうして?





< 284 / 309 >

この作品をシェア

pagetop