双子の物語
だって、私とのことを認めてもらいたいってことでしょ?
嬉しいに決まってる。
私って、いつの間にこんなに大輝のこと好きになってたんだろう?
ほんと、恋って不思議。
いつの間にか、すごく大切なものになっていて、手放せないものになっている。
「お、お父さん……」
お父さんとお母さんが、リビングまで入ってきた。
「2人も、椅子に座って?」
いつも、笑ってばっかな、ちょっと抜けてるお父さんが、いつにもまして、顔が怖い。