双子の物語
「えーと、7時半過ぎ……」
ヤバい!
「もっと早く起こしてよぉ!」
もう、眠気は一気に覚めた。
「その台詞、何回も聞いたから」
そう言って、一階に降りていくのは、私の双子の兄の橋本大輝。
私は、佐奈。
大輝はもう制服を着ている。
私はパジャマ。
でも、これはいつもの光景で親たちは、何にも気にしてない。
「うぅ~……学校遅れちゃうっ」
急いで、制服に着替える。
パパっと着替え終え、朝食を食べに行く。
髪の毛を整えてる暇がない。