双子の物語
そう言って、華菜は、自分の弁当を広げる。
「私の少しずつあげるよ」
「ありがとっ」
神だ。
そう思っていると、
「橋本さん。あの……」
誰かが声をかけてきた。
「あっあそこ……」
そう言って、入り口のところを指した。
「あっ。大輝」
「華菜。ちょっと待ってて。……ありがと教えてくれて」
そう言って、入り口のところにいる、大輝のとこへいった。
「お前、弁当忘れてたから。持ってきた。朝渡すの忘れててよ」
そう言って、私の前へ私の弁当を出す。
「嘘っ!持ってきてくれたの?助かったぁー」
そう言って、受け取ろうとすると、
回りの人のこんな声が聞こえてきた。