双子の物語
「なんか複雑……」
そう呟いて、私も少し周りを見る。
「だろうね。でも私だって、初めて会ったとき、お似合いだって思ったけど……」
なんですと?初耳だ。
華菜が、私と大輝が兄弟だって知ったのは、
まだ私たちが、仲良くなったばかりの頃。
私と大輝が喋っているところを、華菜が見てて、
『どうゆう関係?』
と聞いてきて、兄弟だって教えた。
今思えば、あのとき結構目開いて、ビックリしてたかも。
「でも、私たち二卵性双生児でにてないからかな?」
「まぁ、それもあるんじゃない?それに男女だしどっちにしろ、分かんないと思う」