双子の物語
「そーなの……」
華菜には、まだ話してない。
まぁ、何と言うか、タイミングと言うか、逃してしまって…。
やっぱり、いった方がいいのかな?
それとも、お母さんに本当のお母さんのこと、ちゃんと聞いてからにするか。
……ちゃんと聞いてからのほうがいいかな。
私は、学校の机に座って、窓の方を見ながら考えてる。
「佐奈~?最近元気なくない?」
華菜は気づき始めていた。
「そう?……」
ごまかしたけまど、誤魔化し切れたか分かんないや……。
ごめんね……もう少しで言うから。