双子の物語
でも、私は、覚悟して聞くと決めたんだ。
私は、大輝に言った。
「何でもないよ~。お腹すいたから下に行くだけだよー」
そんな言い訳をして、お母さんのところへ行った。
まぁ、この時間に帰ってくるなら、お父さんはあり得ない。
お父さんは、いつも帰りが遅いからね。
階段を降りていくとお母さんが、買い物袋を持ってキッチンへ行こうとしていた。
「……手伝うよ」
私がお母さんにそう言うと、驚いた顔で、
「……お願いね」
そう言った。
私も緊張してる。