双子の物語



「………………どうなっているんだ?」






お皿を運んでいると、お父さんが呟いた。




どうなっているって?…………なんのこと……





……あ。





「私ね、全部話聞いたんだぁ~。それでまぁ、仲直り?みたいな」





言葉が思い付かなくて、仲直りにしたけど、まぁ、それはおいといて。





「……そうだったのか……。スッキリしたか?」





お父さんは尋ねてきた。






「うん。何でもいいからはやくご飯食べたい」





そう言うと、お父さんもお母さんも笑った。





いいね。こういうの。





でも、大輝は、





「いつも食いじはってるよな……」





と、言ってきた。

< 89 / 309 >

この作品をシェア

pagetop