クレイジーサドくん。



『な、に…』


「好きって言ってよ?言わないならこのまま俺に壊される?」

彼は本気だ。
本気の目をしている。
何かを壊すことを問わない瞳。


『い…や、ぁ』

『壊す』とは何をするか分からないけど正気じゃない彼からは何をされるか分からない。


「壊すのは可哀想だよね…じゃあ監禁して、逃げるなら逃げれないように薬付にして…」



 “ねぇ、どうする?” 




耳元でそう、彼の声がした。
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