クレイジーサドくん。
「パウリちゃんってそんな細いくせにエロイよね体」
ニコニコ笑いながら変態混じりの発言をする彼の脳裏はどうなっているんだろうか。
『も…先輩!もう時間なんで離してくださーい!』
そう言うと頬を膨らませ、えーっと子供のように駄々をこねる先輩。
『ダメな物はダメなんですよ!』
次の講義もあとわずかて始まりそう。
そのせいか回りに居た生徒たちも今は少なくなり完全に私と先輩の世界になっている。
「ぶー!じゃあサークルでね!」
チュッとリップ音をたて頬に当たる唇の触感にじゃあね!と言いながら走り去って行く先輩の足音に戸惑いと恥じらいを隠せなかった。
頬にだって付き合ってないんだからキスなんてダメ!
そう思うガードが固い自分が居た。