クレイジーサドくん。


「パーウーリー!」

本日二回目のドスっ!と言う効果音と背中にのし掛かる重み。

先ほどの先輩よりは重みは軽く女の子程度の重み。


『和花ちゃん!どこ居たの?探したよ!和花ちゃん居なかったから先輩に…』


そう、この親友ー・・・如月和花を探してる最中に先輩に取っ捕まってしまったのだ。


「ごめん!ごめん!健斗のとこ行って勉強教えてもらってた・・・・先輩になんかされたん!?」


『けんちゃんとこ行ってたのー?いいなー!』


花禽健斗は私の幼馴染みで和花ちゃん並みに私を理解してくれてる。


「うん、ってそんな事は言いから!先輩となにがあった!」


少し明るめの茶髪を揺らしながら先輩と言う単語に異常反応を見せる彼女。


『そんな対した事じゃないよ』
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