クレイジーサドくん。



『うん…大丈夫、けんちゃんありがとう』


ほんとにこの2人は過保護なんだから。
でもそれは私を心配してくれてる証拠なんだ。
そう思うと顔のニヤケが止まらなかった。


「ほんとだな?なんかあったら言えよな」


お兄ちゃんとお姉ちゃんが居たらきっとこんな感じなのかなって思う。

『うん!けんちゃんも和花ちゃんも大好き!』


きゃぁー!と言いながらまたまた飛び付いてくる和花ちゃん。


「もう!パウリは可愛いなぁ!」


この3人でのやり取りはこの大学公認みたいなもので私に和花ちゃんそれにけんちゃんはサンセットみたいな感じで暖かく見守られてる。


『先生に呼ばれてるからもう行くね!けんちゃんバイバイ!』



「天然は辛いね“けんちゃん”」

「その名前で呼ぶな如月」

「けんちゃん大好き、なんて辛いねー」

「・・・・・・・・・」


私が居なくなった教室でこんな会話を2人がしていたなんて知る由もなくこの先も知る事はなかったー・・・。
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