クレイジーサドくん。



『ねぇ…っ、せんぱいっ!』

ぴちゃぴちゃと耳元でなる水音。重なる2人の体に耳元から聞こえる先輩の吐息。
どう考えたって普通の状況じゃない。

「なーに?」

耳元で喋られると吐息が掛かってくすぐったい。

『なんで…っ?こんな・・・ン』

先輩がなんでこんな事するのか分からない。
女好きって訳でもないみたいだし。
むしろ先輩に関してはいろんな説があるんだ。

女友達、男友達いっぱいいる彼だが『彼女』と言う位置に座る子を誰1人として見たことがないとの事から先輩はホモだとか

人気者は根もはもない噂がたつものなんだ。


「会う度抱きついて大好きって言ったよね?」

低く唸るような声を出す彼はいつもとは正反対ですごく怖い。


『そ、それは、先輩と、こぅは、いとして…っ』
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