【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「泣いて良いよ。思いっきり泣け。俺は花歩から離れない」


「なんでそんなに優しいの~?そんなこと言われたら泣いちゃうじゃんかぁ…」


花歩は我慢してたらしくボロボロと大粒の涙が流れた


「奏哉は嫌じゃないの?あたし、こんなに痣がたくさんあるのに…」


「嫌じゃないよ。その傷は花歩が生きた証だからな」


だから、その傷のことも知ってしっかりと支えてあげたい


「奏哉は優しすぎるよ…」


「花歩も辛かったんだよな?甘えたくても甘えられなかったんだよな?」


俺の問い掛けに小さく相槌を打つ


「まだまだ話したい事はあるんだろうけど、今はここまでな」


後は花歩が話せる時に話して欲しい


「奏哉、あたしから離れないでね?」


「離れないから大丈夫」


その言葉を聞き花歩は笑顔になった。
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