【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
仁も麻依には負けるんだ


こんな2人は放って帰ろう


「花歩、準備出来たか?」


「うん!!言い争ってるけど良いの?」


「構わないさ。コイツ等、犬猿の仲だから」


この状況だと俺が仲介に入っても治まる気配はないし


こんな光景何度も見てきたから放っておくのが1番だ


「帰るか。」


「うん。」


花歩は俺の制服の裾を握ってきた


これは甘えたい証拠


付き合ってるのがバレたくないという花歩なりの合図なんだ


こうしたらバレる確率は少ないはず。


「後でな?」


と麻依達には聞こえないくらいの声の大きさで囁いた


花歩は笑顔になった


このクシャっとした笑顔が好き


俺達は麻依達を置いて家路に着く


「やっぱり仁君は苦手だなぁ」


と花歩は呟いていた
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