【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「そうだけどさ…。あたしも人のこと言えないね」


しょんぼりとした麻依


「えー。転校生を紹介する」


佐々木のその声で現実に引き戻された


“周りは男の子かな？女の子かな？”と騒いでいる


「入ってこい」


そんな騒ぎも気にせずに進めていく佐々木


ゆっくりとドアが開き皆、釘付けになる


入ってきたのは可愛らしい、でも何処か懐かしく感じる女の子


「あの子、知歩に似てるね」


仁の言葉に過去を思い出していた



一ノ瀬知歩(ｲﾁﾉｾﾁﾎ)


俺のどうしても忘れられない人


今、目の前に立ってるその子は知歩にそっくりだったから


「自己紹介してな」


「松岡花歩(ﾏﾂｵｶｶﾎ)です。宜しくお願いします」


自己紹介をしている彼女をちゃんと見てみることにした


茶色の長い綺麗な髪、二重のクリッとした目


可愛いと思った