【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「あれ、仁。お前朝練じゃねーの?」


「だと思って学校行ったら体育館が使えなくて中止」


先ほどの麻依達と同じでだんだん話が盛り上がって行く


「ねぇ、奏哉の後ろに隠れてる子は誰?」


「花歩、顔出しな?」


あたしはゆっくり顔を出し男の子を見た


だけど、すぐに隠れてしまった


その人を見た途端、震えだしてしまったから。


元カレにそっくりで…


なんか、思い出したくないこと思い出しちゃった


「花歩、大丈夫?」


麻依が心配して声を掛けてくれた


「花歩って…あの転校生?」


「そうだけど…。奏哉、花歩の顔色悪くなってる」


麻依の言葉に奏哉があたしの方を見た


……が、あたしは下を向いたまま


顔を上げたらあの男の子が見えてしまうから…


上げたいけど上げられない
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