【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「奏哉、あたしから離れないよね?」


「離れないよ。知歩みたいに失うのは嫌だから」


それを聞いて安心した


あたしも奏哉の役に立てたら良いな


それからは他愛のない話をして別荘に戻った


「奏哉~!!何処に行ってたんだよ?」


あたしは咄嗟に奏哉の後ろに隠れる


やっぱり仁君のテンションにはついていけない


「ちょっと散歩」


素っ気なく答える奏哉


「冷たーい」


「俺は好きな子以外には冷たいの」


「えっ?」


仁君は不思議そうな顔をした


「花歩が俺の彼女だから」


「はっ…?嘘だろ?」


仁君は案の定、びっくりしている


「ほんと。だから、邪魔すんなよ。邪魔したらお前は花歩に嫌われるからな」


あたしは奏哉に抱きついた


仁君が嫌いなわけじゃないんだ
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