【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「奏哉君、どうしたの？」


「コイツが具合悪そうなんで。」


先生はあたしの顔を見て頷いていた


「この子、転校生よね？奥のベッドが良いかしらね」


その言葉を聞く頷くと奏哉はあたしをベッドに寝かせ布団を掛けてくれた


「ありがと」


「どういたしまして。ゆっくり休んでろよ」


奏哉は“教室に行く”と言って行こうとした


あたしは咄嗟に奏哉の制服を掴んで…


「行かないで…」


と呟いていたんだ


「花歩、どうした？」


「寂しいの…」


いつもお父さんは仕事で一人ぼっちだったから。


「大丈夫。心配すんな」


奏哉に言われたら大丈夫なような気がした


「仁が怖いか？」


……仁？


「さっき、俺達が話してたヤツ」


あぁ、あの人ね…。


あたしは正直に頷いた。