【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
悠介にバレないように…


バレてもすぐに隠れられるように…


少しでも、奏哉の温もりを感じていたい


壇上では悠介や悠介の両親が挨拶してるみたいだけどあたしにはそんなの聞こえなかった


「花歩、顔色悪いぞ?大丈夫か?」


奏哉はあたしの異変に気付いたらしく声を掛けてくれた


「大丈夫。心配しないで」


本当は大丈夫じゃないけど…


「あっ、奏哉。久しぶりだな」


いつの間にか悠介が近くに来ていた


「悠介、久しぶりだな」


そんな2人のやりとりを奏哉の手をギュッと握ったまま聞いていた


「彼女出来たんだな」


「あぁ、今ちょっと疲れてるみたいなんだ」


「そっか。じゃあ、俺行くから」


悠介は行ってしまった


「お姉ちゃん、手洗いに行きたい」


「未咲さんは?」


“あっち”と指差した
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