【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩の元カレが悠介だって気付かなくてごめんな?」


「ううん。あたしも言ってなかったから…」


“まさか会うとは思ってなかったけど”と呟いていた


「お姉ちゃん…」


奏が1人で入って来た


「奏ちゃん…」


奏の顔を見た花歩はゆっくりと起き上がる


俺はそんな花歩を支えた


「お姉ちゃん、ごめんね。奏のせいで…」


「奏ちゃんのせいじゃないよ…」


その言葉を聞いた奏は泣き出した


「奏ちゃんだって必死にあたしを庇おうとしてくれてたもんね」


コクコクと頷く奏


「嬉しかったの。ありがと。奏ちゃんもゆっくり休まなきゃだよ?」


「うん…」


花歩は奏を落ち着かせると母さん達のところに戻るように促した


いつもは“もっと居る”という奏が今回は珍しくいうことを聞いている
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