【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩ちゃん」


母さんは花歩に優しく声を掛ける


声を聞いた花歩が振り向き母さんの顔を見た途端、大粒の涙を流した


「花歩ちゃん、ごめんね」


母さんは謝りながら花歩を抱きしめた


「未咲さん…痛い。心も体も…」


母親が居ない花歩には俺の母さんくらいしか頼れないんだ


「お家帰りたい…」


「連れて帰ってあげる」


「ほんと…?」


「花歩ちゃん、此処には居たくないでしょ?」


母さんの問い掛けに小さく頷いていた


「奏哉、貴方も帰りなさい。あたしは此処に1回戻ってくるから」


“準備しててね”と一言残し母さんは出て行った


こんなこともあろうかと母さんはお酒を飲まなかったらしい


「奏哉、ごめんね…」


「謝らなくて良いよ。ゆっくり休もうな」


俺は花歩の頭を撫でた
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