【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

家に着いても花歩は全く話さない


笑うことすらなくなった


目から正気がなくなっている


「花歩、ベッドに寝ると良いよ」


「ん…」


曖昧な返事をしても車椅子に座って外を眺めたまま動こうとしない


「寝なくて良いのか？」


と言いながら肩を触ると…


「触らないで!!」


思いっ切り振り払われた


「花歩…」


「あっ、ごめん…」


正気を取り戻したのか謝って来た


そして、必死にベッドに向かっている


「…っと。あぶねー」


いきなり立ち上がり歩き出して倒れ掛けた花歩を支えた


「捻挫してるんだ。無理はするなよ」


「奏哉は…暴力奮うの？あたしから離れるの？」


花歩なりに葛藤してるんだ。


「暴力なんて奮わないし花歩から離れたりしない」


花歩を落ち着かせる為に優しく話しかける