【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「涙は枯れないね」


「泣きすぎると可愛い顔が台無しだぞ」


「分かってるから言わないで」


「ごめん。からかいたくなったんだよ」


準備しなきゃな…


でも、1人で準備出来ないんだった


「花歩、ちょっと待ってろ」


奏哉は何処かに行ってしまった


……寂しい


1人になりたくないのになぁ。


「花歩ちゃん、おはよう」


奏哉の代わりに入って来たのは未咲さん


「顔、洗う?」


「ちょうど洗いたかったんです。この状況じゃ洗面所に行くのも厳しくて」


「だろうと思って持ってきたわ」


未咲さんはテーブルの上に置いてくれた


あたしはベッドから車椅子に座りテーブルに行き顔を洗う


「花歩ちゃん、薄手のブランケットと好きなもの買っておいでね」


未咲さんは茶封筒をくれた
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