【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩がこっちに来るのはまだ早いよ。花歩の人生まだまだ長いんだから」


お姉ちゃんは一呼吸して再び話し出した


「奏哉との思い出たくさん作らなきゃだよ。奏哉に宜しく言っておいて」


「お姉ちゃんは行かないの?」


「あたしはまだ行けない。行くときはこの子と一緒だから」


お姉ちゃんは小さな女の子の頭を撫でた


「奏哉と仲良くね?ケンカしたらダメだよ?奏哉となら花歩は幸せになれるから」


“じゃあ、またね”と言ってお姉ちゃんと女の子は去って行きバラの花畑ではなく真っ黒な世界になった


……ここ、何処?


「花歩?おいで?」


「奏哉…?」


……奏哉、何処?


「花歩、こっちだよ?早くおいで。皆、花歩のこと心配してるから。麻依なんか泣いてるよ」


あたしは優しく微笑んでくれた奏哉に抱き付いた
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