【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
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……んっ?


ここ、何処?


目を開けると白い天井


鼻につく薬品の匂い


誰かに手を握られてる気がして振り向く


そこにはうつ伏せで寝ている奏哉の姿


ちゃんと温もりを感じるってことは…


あたし、生きてるんだ。


「そ…や?」


「ん…?」


奏哉はゆっくりと顔を上げる


「えっ?花歩?目覚めたか?」


挙動不審の奏哉を尻目に小さく頷いた


「麻依!!看護師さんと母さんと利一さん呼んで来い!!」


奏哉の声にピクリとした麻依が慌てて呼びに言ってくれた


「心配したんだからな?でも、良かった」


奏哉は安堵の表情を浮かべるとギュッとあたしの手を握り直した


あたしの存在を確かめるように…
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