【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
痛い…痛いよ…


もう、涙目なあたし


「花歩、大丈夫か?」


奏哉が入って来たから笑顔で迎えようとしたけど、痛みには勝てない


「身体中が痛い」


「痛み止めの点滴打ってるから大丈夫だ。しばらくは痛いかもしれねーけど。」


奏哉はあたしの手を握ってくれた


「母さん達は帰ったよ。俺は此処に居るからな」


ベッドに寝たきりのあたしはグルッと病室を見回してみる


「広いね…」


病室なのに病室じゃないみたい


「大人数の部屋だと落ち着かないだろ?花歩のことを考えて1人部屋にしてもらったんだ」


“此処なら一通り暮らせるな”と奏哉は呟いていた


「しばらくこのままの状態が続くみたいだけど我慢してな?」


あまりの痛さに“嫌!!”って叫びたくなるけど、起こったことだもん。


仕方ないよね
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