【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「今はゆっくり休め。本当は話すのだってキツいだろ?」


あたしは小さく頷く


起きたばっかりっていうのもあるけど話したら痛みが走るんだよね…


「俺はずっと此処に居るから。花歩から離れないから心配すんな」


嬉しくなって今出来る範囲で一生懸命微笑んだ


「力無くてもやっと、笑ってくれたな?」


……えっ?


「パーティーの件以来、笑うことが減ってたからさ。」


奏哉も気づいてたんだ。


あたしが笑えないことに。


「今は無理に笑わなくて良いよ。痛かったら痛いって言って良いし、泣きたかったら泣いて良い」


“花歩の傍に居てあげることが今の自分に出来ることだから”と言っていた


なんで、そんなに優しいの…?


あたし、甘えちゃうし泣いちゃうよ?


でも、今は痛みの方が強いみたいだ。
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