【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
俺は花歩を連れて部屋に行く


この家、無駄に広いんだよな。


仕方ないか…。


お店と会社と家が同じ建物だから。


だから、エレベーターまである


「だけど、花歩は軽いな」


なんて呟きながら俺のベッドに寝かせる


奏が寝れないこともあって大きなベッドが居座ってる


----トントン


「奏哉、入るよ」


お盆を持った母さんが入ってきた


「花歩ちゃん、疲れてるのね」


「みたいだな…」


「利一(リイチ)さんから聞いたの」


……利一さん?


「花歩ちゃんのお父さんの名前ね」


……なるほど。


「花歩ちゃんは新しい環境になると必ず体調を崩すんだって。」


母さんは一呼吸して“毎年この時期はこういうことが当たり前らしい”と付け加えた


花歩なりに大変なんだな。
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