【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「奏哉、あたしの分までしっかり授業聞いてきてね」


「分かったよ」


花歩の頼みなら仕方ないか。


「奏哉、しっかり支えてあげるんだぞ」


「分かってます。俺に出来ることをやるだけです」


花歩の役に立てるならそれで良い


「じゃあ、近いうちに連絡してみるから。」


「分かりました。お願いします」


俺らの会話に不思議そうにした花歩だが痛みが走ったのか顔をしかめた


佐々木も心配みたいだがやらなきゃいけない仕事があるらしく帰って行った


……忙しいんだな


「奏哉…手握ってて良い?」


不安そうに聞く花歩を放っておけなくて小さく頷いた


「あのね、知歩に会ったんだ」


……えっ?


「バラの花に囲まれたところでお話した」


花歩の目が真剣だから本当なんだろう
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