【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩こそ居ないの?」


「あたし、転校が決まって別れて来た…。それに…」


花歩は言葉を詰まらせた


花歩がちょっと動く…


……えっ?


見えてしまったんだ。


花歩の足に残るたくさんの痣が…


「これ、彼氏にやられたのか?」


花歩は一瞬顔色を変えたが素直に頷いていた


「本当は…。辛かった。お父さんにも心配掛けられないし、相談する相手も居なかったから。」


「泣いて良いよ。俺が傍に居るから」


こんな言葉、久しぶりに言った


知歩にしか言わないって思ってたから。


花歩は安心したのか泣いていた


利一さんは花歩の為に働いてるから相手が出来ない


甘えたかったのに花歩なりに我慢してたんだろう


その証拠に今、大泣き


俺は花歩の気が済むまで泣かせてあげようと思った
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