【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩、寝てるんですね」


俺の言葉に優月さんは小さく頷いた


「今はだいぶ落ち着いてるみたい。だから、寝かせてあげて」


優月さんの言葉を聞いて安堵の表情を見せた母さん


あれ、利一さんが居ない…?


俺は利一さんを探すことにした


「…グス…ッ…」


待合室からすすり泣く声が聞こえた


……利一さんだ


花歩があんな風になって悲しいんだな


俺は音を立てずに利一さんに近づいた


「奏哉君か…。みっともないとこ見せたな。」


「良いんですよ。俺が利一さんの立場なら同じことしてたと思います」


俺は利一さんの隣に座った


「花歩が不安定なのは俺のせいなのかもな」


「そうじゃないと思いますよ。花歩は利一さんのせいだと思ってませんよ」


たった1人の大事な家族だから…。
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