【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩も不安なんですよ。災難続きだし家にも帰れないし動けないから」


本当は家で休みたいんだろうけど。


「仕事が忙しいから構ってあげられてないし頼ってばっかりで済まないな」


利一さんの仕事が忙しいのは俺達家族も理解している


「世話好きな両親ですから気にしないで下さい。俺だって気付いてあげられなくてすみません」


いつも後悔ばかりなんだ。


「奏哉君には感謝してるよ。花歩には君が大きな存在みたいだからな。娘を頼むよ」


俺は小さく頷いた


「災難続きだからこそ不安定な花歩を支えてあげたいんです。俺にとっても花歩は大きな存在ですから。」


花歩が居ないなんて考えられない


利一さんも何処かホッとした表情を見せた


その表情が花歩にそっくりで“親子なんだな”と実感した
< 386 / 830 >

この作品をシェア

pagetop