【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
ちょっと休憩し利一さんと一緒に病室に戻る


いくつもの点滴をしている花歩を見るのが痛々しい


「花歩ね、1回起きたの。ずっと奏哉を探してたのよ」


母さんが花歩の荷物を片付けながら話してくれた


「そ…や?」


うっすらと花歩の声がして振り向いた


「花歩、大丈夫か?」


俺の問い掛けに首を振る花歩


「ごめ…んね」


「謝らなくて良いよ。今は話さなくて良い。俺は此処に居るしゆっくり休めよ」


それだけ言うと利一さんと場所を交代した


「花歩…心配掛けるなよ。俺の家族は花歩だけなんだからな」


利一さんの言葉に涙を流していた


「奏哉君の言っていた通り今はゆっくり休んで元気になれよ」


花歩は利一さんの手を握りしめ答えていた


まともに話せない花歩に出来ることはこれだけだろうな。
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