【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
母さん達も居なくなり俺ら2人っきり


「花歩、こんなところで寝てたら風邪引くぞ」


花歩の背中の傷に気をつけながら抱き上げる


いわゆる、お姫様抱っことか言うヤツ


「そーや?お帰り」


頬をスリスリする仕草が可愛くて堪らない


当の本人は無意識だろうけど…


「……んっ?」


花歩はゆっくりと目を開ける


「おはよ。眠れたか?」


時間帯的に“おはよ”じゃなくて“こんにちは”なんだけど…


言いにくいな。


いや、“こんばんは”か?


……分かんねーや。


「受験、終わったの?」


「あぁ。だから、此処に居るよ」


花歩は微かに微笑んだ


受験勉強で数日相手出来なかったから傍に居てあげたい


花歩が安心出来る居場所を作るのも俺の一つの役目なのだから。


自分に出来ることをしてあげるだけ。
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