【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「お疲れ様。どうだった?」


「普通かな。やるだけやって来た。花歩こそ大丈夫か?」


「うん。眠たくて寝たら落ち着いた」


俺は花歩を抱いたままソファーに座る


「重たいから降ろして」


「いや、軽い。もっと食べな」


これは本当に痩せたな


「だって、病院のご飯美味しくないんだもん」


花歩は顔を伏せた


「おっ、花歩。見てみ?夕日綺麗だぞ」


花歩を抱いたまま窓側に移動する


「本当だ。この部屋景色良いんだね」


ベッドに寝たままだと同じ場所しか見えないからな


「……たい。……はやだ」


「……ん?何か言ったか?」


少しとぼけたけど、小さい声ながらちゃんと聞こえた


聞き逃さなかった。


“お家帰りたい。病院はやだ”って…


それだけ花歩が精神的に参ってる証拠だよな
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