【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「麻依達も知歩のこと知ってるんだよね?」


「あぁ、知ってるよ」


「じゃあ、しばらくはこのこと内緒にしといてくれる…?」


知歩と双子の姉妹だということは話さなきゃいけないけど…


今は話す勇気がないから


「じゃあ、2人だけの秘密な?」


奏哉はニコッと笑ってそう言ってくれた


-----ドキッ


何、あたしドキッとしてるの?


仮にも知歩の彼氏だよ?


ドキッとするはずがないよね


「花歩、どうした?顔、真っ赤だぞ?」


「何でもない!!」


恥ずかしくて奏哉に見られないように顔を隠した


「うわっ…」


「花歩、危ないから気をつけろよな」


奏哉はあたしを助けてくれた


「只でさえ、お前は病人なんだから」


“お前”って言葉を聞くだけでいろんなことがフラッシュバックしてくる
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