【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「結構前に出会ってな。1年くらい前から付き合ってたんだ。」


「その人は…お父さんにとって大切な人?」


花歩の問いかけにしっかりと頷いた


「花歩のことだって話した。今のこの状況だって理解してくれたんだ」


確かに優しそうな人だった


花歩は何処か不服そうだ。


「花歩、言いたいことがあったら言って良いんだぞ?ため込むな」


俺は花歩を落ち着かせるように優しく言った


自分の感情を押し殺して過ごしている花歩の性格は接しているうちに分かってるつもりだ


「あたしの相手もしてくれてないのにその人と会ってたの?」


「確かに会ったこともあったな。」


利一さんは正直に話す


「あたしはお父さんの子供だよね?仕事が忙しいのは知ってるよ。あたしなりにちゃんと分かってるから」


花歩は一呼吸して続けた
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