【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「分かってるからこそ我慢してた。授業参観とか運動会とか周りは両親が来てたのにあたしだけが居なかった」


“だから、仕事で来れないんだと言い聞かせて割り切ってた”と言っていた


花歩なりに我慢してたんだな


「ずっと寂しかったの。１人だったから。なのに、再婚ってなに？あたし、お父さんと過ごしてる時間少ないのに…」


花歩なりの葛藤。


「たった１人の家族であるお父さんが離れて行きそうな気がして嫌だよぉ…」


花歩は大粒の涙を流していた


花歩も寂しいんだよな


「そうだよな。ごめん」


利一さんは花歩を抱きしめていた


「確かに花歩と過ごす時間は少ない。どう接して良いか分からなくて逃げていたのかもしれないな」


利一さんだって悩んでたんだ


男だからこそどう接して良いか分からない時はあるよな。