【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「奏ちゃん、泣いて良いよ?」


「…えっ?」


あたしの言葉にびっくりして目を見開く奏ちゃん


「今まで我慢してたんだよね?」


「お姉ちゃん、気付いてたの?」


あたしは小さく頷いた


「未咲さんのお腹に赤ちゃんが居て、あたしのお腹にまで赤ちゃんが居ると分かって不安なんだよね?」


奏ちゃんは正直に頷いた


「今は2人しか居ないし思いっきり泣いて良いよ。あたしが居るから」


「お姉ちゃーん…グスッ…」


「よしよし。気付いてあげれなくてごめんね。」


緊張の糸が解けたのか奏ちゃんは泣いていた


嬉しいはずなのに未咲さんとあたし、同じ時期に命が宿って甘えられなかったんだ


奏ちゃんだってまだ小さいし甘えたいよね


彼女なりに我慢してたんだ


泣き疲れたのか気持ち良さそうに眠っていた
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