【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「出て行く日にお母さんに呼び出されて“あんたなんか産まなきゃよかった!!”って言われて叩かれた」


花歩は震えていた


「誕生日なんて良い思い出がなくて…。悠介にも暴力受けてたし。」


だから、“誕生日なんてなくなれば良い”という意味なのか。


「もう、無理しなくて良いよ。俺は花歩の傍にいる」


花歩も言ってくれた


“奏哉の傍にいる”と…


だから、俺も花歩の支えになりたい


「奏哉、ごめんね…」


「気にすんな。まずは身体を温めような」


花歩の身体、冷たいから。


布団を温めて花歩を寝かせる


「赤ちゃん、ごめんね…」


花歩はお腹の子供に謝っていた


「暴れた分、幸せにしような…?」


花歩の頭を撫でながら言うと涙を流した


ずっと泣きたかったんだよな。


我慢してた証拠
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