【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「それは逆だと思うな。奏哉が花歩に愛想尽かされた時だよ。だけど、あなた達なら長く続くよ」


未咲さんは何処からそんな根拠が出るんだろ。


「花歩、俺には無理だ」


疲れきった奏哉がやってきた


「どうしたの?」


「奏が寝ないんだよ。花歩のことを探して泣き出した」


奏哉はお手上げ状態


「あんたも花歩には負けるのね。花歩、奏のことお願い出来る?」


「はい。あたし、行きますよ」


ゆっくりと車椅子に乗り込む


「やっぱり歩こうかな。奏哉、支えてくれる?」


あたしが言う前に支えてくれていた


そして、さり気なく手を握っていた


しかも、恋人繋ぎってヤツ


「相変わらず、ラブラブね。羨ましいわ。奏哉、愛想尽かされないように頑張りなさい」


未咲さんはニヤッと意味ありげに笑った
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