【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「そんなの分かってる」


とそっぽを向いた奏哉


でも、手は離さずガッチリ握られていた


「お姉ちゃぁん…!!」


ベッドの上で大泣きの奏ちゃん


「さっきからあれで。“花歩は居るから大丈夫”と言っても聞かなくて」


奏哉に支えられたまま奏ちゃんに近寄る


「奏ちゃん、もう大丈夫。だから泣かなくて良いよ」


奏ちゃんを安心させる為にあたしもベッドに寝ころんだ


「奏、花歩来たから泣き止め」


「奏哉、そんなキツい口調で言わないで。」


大泣きしたのは奏ちゃんが寂しい証拠だから


「奏ちゃん、あたしは此処に居る。突然居なくなったりしないよ」


奏ちゃんを励ますようにお腹の子達もポコポコ言っている


「奏ちゃんの近くに居るから。不安になったらいつでもおいで?」


奏ちゃんは嗚咽しながら頷いた
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