【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
布団に潜ってもやっぱりモヤモヤは取れなくて。


寧ろ、寂しさや不安に襲われるだけだった


結婚したといっても村瀬家の人達とあたしは赤の他人


あんなに仲の良い家族の邪魔は出来ない


奏哉には家族を大事にして欲しいから。


「花歩、お父さんだよ。入って良いかい?」


お父さんはあたしの返事を聞く前に入ってきた


「貧血起こしたんだって?」


「お姉ちゃんから聞いたの?」


お父さんは小さく頷いた


「奏哉、妹が産まれたんだってな」


「うん。仲良い家族の邪魔なんて出来なくて帰ってきた」


あたしが邪魔者に見えたから


「花歩は奏哉の家族が羨ましいかい?」


予想外の質問にびっくりしながらも頷いた


「奏哉の家族は温かい。仲が良くて。急に現れたあたしが場違いのような気がする」


自分で言っといて泣けてきた
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