【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
お父さんはパイプ椅子を持ってきて座る


「花歩にとっての家族は俺だけだもんな。寂しいなら甘えて良いんだぞ」


「でも、甘えたらお父さんに迷惑掛けちゃう」


お父さんの負担だけにはなりたくない


「甘える時にはたくさん甘えて泣ける時に泣いて、その分、明日から頑張れば良い」


その言葉があたしの心を軽くした


「奏哉の家族を見てると羨ましくて。なんだかほっこりしてて。家族って良いなって思う」


あたしは1人の時が多かったから。


「ずっと憧れてた。母親という存在に。」


「花歩、ごめんな…」


お父さんはあたしを起き上がらせるとゆっくり抱き締めた


「泣いて良いよ。俺に出来ること、このくらいしか思い付かない」


お父さんに抱きしめてもらうっていつ以来だろ?


なんだか安心出来て気が狂ったように泣いた
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