【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩は、ずっと言ってたんだ。“あんな仲良い家族の邪魔はしたくない”と…」


「花歩は俺の家族なのに。」


「籍を入れて一緒になったっていっても血の繋がりには適わない」


母さんと同じ言葉…


「奏哉の家族には仲良く過ごして来た時間がある。だけど、俺達は一緒に居る時間が少なかった」


確かにずっと一緒だったけど…


「過ごして来た中で育まれた家族の絆には適わないんだ。花歩はそれが分かるから“邪魔なんて出来ない”と思ってその場を離れた」


……それが、花歩なりの気遣いか。


「“家族を大事にしてほしい”それがあの子の願いさ」


利一さんは涙ぐんでいた


「家族は大事にな?花歩のことも頼んだよ」


「もちろんです。花歩には寂しい思いをさせません」


だから、少しでも長く傍に居たい
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