【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「利一さん、奏哉君」


「優月ちゃん、なんだい?」


声を掛けて来たのは優月さん


「花歩、今は落ち着いてるから。でも、しばらくは面会謝絶のままにしておくわ。精神的にも堪えてるみたいだから」


「そっか。ありがとう。」


やっぱり精神的にも堪えるよな


「奏哉君、花歩の為にも子ども達の為にもバイトと学業頑張りなさいよ」


それだけ告げると優月さんは去っていった


「奏哉、帰ろう。奏ちゃんは俺が抱いておくから」


「ありがとうございます」


病院から家まで歩いて帰る


「奏ちゃんね、優月ちゃんと一緒にやってきたんだ」


やっぱり優月さんと一緒だったのか


「その時に言ってた。“未歩ちゃんは奏の妹だけど奏のお姉ちゃんは花歩ちゃんだ”って…。彼女なりに気づいてたんだろうな」


……奏がそんな事を。
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