【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「実はな、花歩と入籍した」


「いつの間にそんな話になってたの？」


何も知らない仁は驚きを隠せないようだ


「そして、もうすぐ子供が産まれる」


「はっ…？子供ってなに？俺、知らないんだけど」


そりゃあ、知らねーよな


「花歩の気持ちを配慮してお前にだけ言ってなかったんだ」


「いつから分かってたの？」


「１１月くらいかな」


口を開けたまま動かない仁


“開いた口が塞がらない”ってこのことか？


「性別は？もうすぐ産まれるなら分かってるんだろ？」


なんだよ。その“早く聞かせろ”って顔


「双子の女の子」


「はっ、双子！？」


周りに仁の声が響く


「少しは周りを見ろ。考えろ」


「あっ、ごめん。だって奏哉が驚かすから」


だからって叫ぶことはないだろ…