【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
貧血は続いてるみたいで入院生活が長引いて精神的にも堪えてるらしい


「奏哉、キツくない?ちゃんと休んでね?」


「大丈夫。ちゃんと休んでるから」


なんて嘘。花歩が心配で仕方ないんだ


「花歩こそ1人の身体じゃないんだからな」


「うん。ちゃんと安静にしてる。でも、退屈」


寝たきりしゃなにも出来ないしな


「なんか、ごめんね?」


「なにが?」


「初めて奏哉を見たときにね。あたし思ったんだ。“叶うならこの人の傍に居たい”って。」


花歩は続けて話す


「奏哉がなにか抱えてたのは見てすぐに分かったから」


そんな早くに見破られてたんだな


「“あたしは貴方の傍に居る”って言ったの覚えてる?」


「あぁ。覚えてる。忘れてないよ」


花歩のあの言葉一つでどれだけ軽くなったことか。
< 718 / 830 >

この作品をシェア

pagetop