【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「お母さんはね、知歩が亡くなったのがショックで遺骨を引き取らなかったの」


それで、此処にあるってことか。


「お母さんは病気になっちゃって今は何処に居るか分からない。お父さんも会おうとはしないけどね」


何か、花歩の話を聞いて良いのか戸惑う


「って、ごめんね…こんな話をしちゃって。あたし、リビングに行ってるね」


花歩は泣きそうだった


この部屋には俺と知歩の写真だけ。



……知歩。


元気にしてますか？


最後まで役に立てなくて…支えてあげれなくてごめんな。


まさかの知歩の妹に出会いました


お前達、髪型は違うけどそっくりだな


なんて、呟いてみた


知歩は聞いてるかな？


遺影の知歩の笑顔は花歩にそっくり。


やっぱり双子なんだなと実感させられる。